プロジェクトの概要

プロジェクトの狙い

2008年~2010年
  • 教材の作成
  •   
  • 金融シミュレーションルームの設置
  •   
  • 関係者によるプロジェクト推進・評価会議の運営
MBA授業「地域金融」(関西学院大学 香川大学)
					産業界、行政、金融機関、大学の交流 地域マネジメントを担う金融人材の育成

プロジェクトの背景

 経済状況が悪化する中、とりわけ、地域、中小企業の停滞が目立ちます。税収の減少による 産業インフラ整備の遅れ、企業の海外進出に伴う経済の空洞化が進み、老齢人口の増加や自然 災害の多発がこのことをよりいっそう深刻なものにしています。

地域マネジメントの問題点

 そのような状況下、地域マネジメントの課題は、新規資金の導入、各種(販売不振、環境、災害等) リスクコントロール、環境保全、不稼働資産の活用等、多岐にわたります。ところで、これらは金融 技術が働く分野です。例えば、県や市の制度融資、ご当地ファンド、証券化やCLO、災害債券、天候デリバティブ、 森林ファンド、エコ投信等がすでに実用化され効果をあげています。そこでこれらをさらに発展させ、低コストで 使い勝手の良いものにしていきたいのですが、金融インフラ、とりわけ専門人材の著しい欠如が大きな障害になって います。このままでは海外だけでなく東京をはじめとした大都会との格差は開くばかりです。

地域マネジメントの解決策

 そのため、実戦的ファイナンス理論に強みを持つ関西学院大学と地域経営を特徴とする香川大学の2つのビジネス スクールの連携によって、地域金融の専門家育成プログラムを開発することにしました。両校は、地域性(関西、四国) 設置形態(私立、国立)バックにする産業特性(もの作り、商業流通)を異にしており、相乗効果を生むとともに、ここで 完成された金融人材プログラムは、我が国のどの地域でもモデルとして役割を果たせるでしょう。