文部科学省「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」採択 デジタル技術下の経営に適応するためのキャリアッププログラム
技術者、技術管理者の育成を目指す再教育プログラム
 
 

受講生の声

2007年度受講生の5名の方に、当プログラムに関するコメントをいただきました。

鷹野洋二郎 システムエンジニア 同志社大学法学部政治学科卒

当プログラムについては3年前の立ち上げの頃より、関西学院のホームページを通じて、その存在を知っておりました。が、「今年は忙しいから・・・」と、多忙を理由に申し込みを先送りにし続けてまいりました。
年々多忙になっていく中で、学びなおしの機会を先送りにしていくことが、果たして妥当なことなのか、悩んだ末に、「考えていても始まらない」と、受講の申し込みをさせていただきました。

受講理由としては、
@ プログラムの内容が充実していたこと、
A 多彩な講師陣、
B 興味ある科目、テーマが多かったこと、等、
プログラムに関することが大半を占めます。また反対に、懸念材料としては、
@ 通学時間が1時間以上かかり平日夜の授業開始時刻に到着できるか、
A 出張等、避けられない欠席のため授業進度にキャッチアップできるか、等
出席に関することを懸念しておりました。

受講をふり返ってみますと、成果として、
@ カリキュラムに沿った幅広い知識が習得できたこと、
A 今後の活動指針の気づきを得られたこと、
B 人脈のひろがり、といったことがあげられます。

平日の勤務後の授業は疲れがありましたが、メール等により受講生同士でお互いに助け合ったり、講師の方に個別にフォローしていただいたり、事務局のきめ細かなサポート等々のおかげをもちましてなんとか規定単位を修得させていただきました。8ヶ月間、夜間や休日にともに学び、議論した受講生同士の横のつながり、講師の方々との出会い、インターネットや書物からでは得られることのできない、このような機会を与えてくださった当プログラムに改めまして感謝申し上げます。

BUI VAN QUANG(ブイ・バン・クアン) 貴和科学薬品株式会社 生産本部技術部・製品開発 ホーチミン市国家大学自然科学学部総合化学科卒

1. 当プログラムの受講理由
現在、私はエンジニアとして貴和化学薬品で働いています。その目的は、ベトナムでまだ開発されていない、金属表面処理に関する薬品の製品開発手段、製造方法等の技術的な知識を得ることです。
約2年後、私はベトナムに帰国し、日本とベトナムの橋渡し役をこなしつつ、技術と経営の両面において、工場運営を主導する立場になります。しかし、私は経営戦略について十分な知識を待ち合わせていませんでした。国によって、経営戦略方法は若干違いますが、基本的なフレームワークを体系的に身につけ、目標達成の為の手段、計画の練り方、枠組みの構築方法等について考えていきたいと思いました。
今後、多数の日本企業がベトナム市場に参入します。そのため日本企業との取引の際、日本型のビジネスのやり方を理解する必要がある受講理由です。

2. 当プログラムの受講成果
受講してよかったことは、これまで大学や業務等で得られなかった様々な知識を得ることができ、新鮮を感じたことです。具体的には、経営学、マーケティング、経営戦略、コストマネジメント、製品開発マネジメント、テクノロジー・マネジメントを受講することにより、会社の経営の基本サイクルである研究開発、製造、流通、販売、サービス等を学問として学べました。また、知的財産権戦略では知的財産権の有無や質により、経営戦略ツールとして有効活用できることを知ったのは私にとって目から鱗でした。さらに、応用数学は理数分野での各理論公式と問題解決の為の思考能力がつく内容を勉強できました。また、統計分析では企業に大量に蓄積されるデータを解析し、その中に潜む項目間の相関関係やパータンを見つけることができることを学べました。

3. 当プログラムの感想
当プログラムの先生方は専門知識と実務経験が豊富で優秀な先生です。一緒に受講したメンバーも業種や年齢、また会社での立場等も様々で、各授業の議題や問題についてのグループディスカッションや発表を通じ、色々な見方、考え方があることを体感できたことや様々なケーススタデイーを学ぶことができました。
今後はプログラムで学んだ様々な知識で、ベトナムでのビジネス環境に合わせるように、プロジェックトベースの事業戦略を選択したいと考えています。

4. 同じ時間を共有されたメンバーへのメッセージ
当プログラムの受講を通じて、ひとり様々な知識を得るだけでなく、付き合いお互いに高め合える仲間もできました。知り合えた仲間と今後の活用を考えて行きたいと思います。

立花浩二 品質管理 大学院工学研究科卒 産業機械工学専攻

成果主義が世の中を舞う昨今、個人特有の専門性が求められるようになり、個人の持ち味のない人材は企業の中に存在しにくくなってきている中、自分も存在価値ない人間として位置づけられ窮地に追い込まれていました。そんな中、技術者としてキャリアアップを目指した学びの場があると知り、即、受講を決めました。それと、学生時代の記憶を少しでも呼び起こすべく、有限要素法演習もあり、このことも尻を叩く格好となりました。それから、理系職が強い業務をやって来たので、経営学などの科目が非常に楽しみでありました。ただ、全ての科目を受講したかったのですが、体調面の問題もあって、修了単位が得られるラインで受講する形となりました。

当プログラムの成果ですが、やはり、経営学、マーケティング、製品開発マネジメント、コストマネジメントを受講したお陰で、自分が勤めている会社を違った目線で見られるようになりました。プログラミング演習では、実務の向上をはかることが出来ました。また、応用数学では、さすが大学院の講義だけあって理数分野での各理論公式と問題解決のための思考能力がつく内容でした。それから、CAD/CAEでは、先端企業の講師の方々から現場の実際の声を楽しく聞かせて頂き、心の洗濯が出来ました。本当に当プログラムの先生方は専門知識と実務経験が豊富で優秀、クラスメートもお互いに一目おけることの出来る立派な向上心の高い方々で、良き刺激になりました。

このような成果のもとで何を感じたかた言いますと、関西学院の大学院という素晴らしい教育環境の下で、共に勉学に励むことが出来たことは、私にとって物凄い財産です。それと、何とかやり遂げた達成感はありました。ただ、当プログラムで得た一つ一つの原石を一つでも多くダイヤに磨き上げることが出来るか否かに成功の鍵があると思っている次第です。しかしながら、今、何をどう磨き上げるか四苦八苦しているのが現状です。とにかく、無い知恵を絞って、何をどうしたいか明確に打ち立てたいとヒシヒシと感じています。私としては、宝の持ち腐れはしたくないのと、早急にアクションを起こさなければ、賞味期限切れになってしまうのも必然です。とにかく、新鮮な知識の内に、一つでも多く、何らかの形で役立てることが出来れば、これ程の幸せはないと感じています。

今後、当プログラムが再開され受講される人がおられるなら、アドバイスとして、講義が平日の夜間と土日に行われるので、そのために自己管理が凄く重要になると気付きました。また、技術者のための講義なので、特に文系出身の方は受講迄に工学部や理学部で学ぶ基礎知識を確認しておいた方が無難だと思います。最後に、あくまでも大学院で学ぶのですから、真剣に勉強をしたい、選考漏れした人もいることを認識し、時間の許す限り出席すると言った強い意志があり、加えて有能な社会人になるための向上心と責任感を人一倍お持ちの方に受講を是非、お奨めしたいです。

私も責任感があるかと言えば、自信がないですが、本当にやるだけのことは精一杯しましたので、後は、成果が何らかの形で現れるように最善を尽くします。

 

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