女性活躍推進研究センター

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WWNで、「企業の人事評価制度と女性」の講演をしました。

2018.03.16     研究


ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク(WWN) の働く女性の教養講座で、「企業の人事評価制度と女性」と題して、センター長の大内と研究員の奥野で講演をしました。WWNは、1995年に住友メーカーの男女賃金差別裁判のサポートを契機に発足したNGOです。当日の参加者には、現役で働く女性だけではなく、仕事から離れている女性も多くおられました。

講演では、前半に大内が主に総合職女性の昇進に,ついて話しました。後半には、奥野が人事評価について話をしました。これまでの研究から、人事評価の納得度を高めるための施策として、評価基準と結果の公開、評価者訓練、評価についての苦情申し立ての機会等が有効だといわれています。しかし、このような施策を企業が形式的に行っているだけで、公正な人事評価が行われていると賃金差別裁判の現場ではみなされてしまうという指摘が、フロアの弁護士の先生からありました。

参加者の多くが私たちよりもひと回り上の世代でした。企業の中で普通に働く男女が等しく処遇されることはまだ遠いように感じます。しかし、当日参加された方々の声からは、先輩達がこれまでに築いてくれた小さくとも確実な進歩を感じることができました。