イノベーション実現指向 MOTプログラムの開発 関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科MOTプロジェクト  協力)社会連携センター
MOTとは
MOTプログラム
プログラム開発概要
事例研究
プログラム受講生
シンポジウム
IBATOP
事例研究
今回のMOTプログラムで開発した4つのケース教材について
 
1.テクノロジー・マネジメント 製品開発事例研究 3.アントレプレナーシップ 4.マーケティング戦略
 
 
玩具銃の販売から社会貢献を目指した新製品開発へ
株式会社ミヤシタ 竹炭入り繊維製品「竹紀行」ブランド
 
靴下等の企画・製造・販売を営む株式会社ミヤシタは、現・代表取締役の宮下道雄によって、1980年1月に設立された。本社は兵庫県加古川市に所在するが、加古川市は靴下メーカーの集積地である。
〔竹紀行〕5本指ソックス
〔竹紀行〕5本指ソックス
ミヤシタの主力商品は竹炭を利用した「竹紀行」ブランドの商品である。同社では、「竹紀行シリーズ」は、「人に優しく自然を大切に」をコンセプトに開発し、商品領域としては、竹炭靴下、竹炭5本指ソックス、竹炭シルク腹巻、竹炭足袋パンスト等の展開している。竹紀行は、消臭、抗菌、遠赤外線効果があり、炭入り繊維の衣料は機能的で着心地満点といわれる竹炭を繊維(竹炭繊維)に活用した。
宮下社長は1987年頃ある講演会で竹炭が健康に良いことを聞いており、その後もお客様から竹炭を付着させた製品は開発できないのかといわれていたが、竹炭製品の本格的な開発は、1995年6月から始まった。当初は、技術的な問題もあり中々うまく行かなかったが、1996年3月に組竹炭と竹炭エキス(竹酢液)をマイクロカプセルに閉じ込め加工することで製品開発の目途が付いた。慎重に製品テストを繰り返した後、1997年1月に、竹炭ソックスの販売を地元で開始した。そのとき、商品名として「竹紀行」を採用した。「竹紀行」は、同月には朝日新聞に「健康は足もとから!竹から生まれたソックス」として紹介された。
〔竹紀行〕和装ストッキング
〔竹紀行〕和装ストッキング
(着物で履くストッキング)
その後、同社は2004年にはオーガニックコットンの商品開発と紙糸製品の商品化に取り組んでいる。両製品とも「人に優しく自然を大切に」という竹紀行の流れを汲む商品開発であり、特に紙糸製品は従来製品と比べて重量が半分以下になる点を活かした開発を考えている。
Pagetop
本プログラムは経済産業省による「技術経営人材育成プログラム導入促進事業」の支援を受けています。